歯科医療についての最近のブログ記事

こんにちは、岡山市・倉敷市の中間で歯科医院をしている、歯医者の山下聡です。

先日の歯科健康講座の資料から・・。


昨年、6年ぶりに行われた歯科実態調査の結果、8020達成者が38.3% 平均残存歯数が13,9本ということでした。
これはグラフを見てわかるように約10年で倍以上の驚異的な伸びを示しており、いまや3人に1人が20本の歯をもっています。
もちろんほかの各年代の数値もよくなっています。特に60歳代の平均本数が初めて20本を超えました。

これは、歯科医師会がすすめている8020運動(80歳で20本の歯を残しましょう)の賜物?歯科医療の向上、健康意識の増加などさまざまな要因が考えられますが、なんでも自分の歯でかめれば全身の健康もよいことがわかっていますから、ますます、健康なお年寄りが増えていくことを示唆しています。

歯が残れば残るほど、ますますのケアが必要となってきます。自身で行うセルフケア、足らずを補うプロフェッショナルケア。その2つをうまく組み合わせていくことが大事です。近年、定期受診をする方が確実に増えてきていますが、まだまだ欧米から比べると少ないのが現状です。いつまでも自分の歯を健康な状態で使い続けたいものです。
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ただし・・・・
「8020」は、社会全体または集団としての目標を示したものですが、個別の医療における目標ではありません。自分の歯を20本残したほうが良い場合もあれば、そうでない場合もあります。また、義歯により、ある程度の咀嚼の回復は可能です。義歯でも、きちんと噛めている人は健康状態が高いという調査結果もあります。  歯の治療(とくに義歯関係)をされる場合、「8020」を意識する必要は、それほど高くはありませんので、御留意ください。